ドクターの節税策
勤務医の節税
毎年多くの勤務医の確定申告を行っていますが、年収2~3000万円の方が多いです。超過累進税率は50%のゾーンになります。勤務医の節税策といえば、次のものではないでしょうか。
・個人型確定拠出年金(所得控除27.6万円)
・ふるさと納税
なお、特定支出控除も検討したことはありますが、給与所得控除の1/2(220万円×1/2=110万円)を超えるのは難しいと思います。
個人開業医の節税
・小規模企業共済(所得控除84万円)
・個人型確定拠出年金(所得控除81.6万円)
・ふるさと納税
・青色申告特別控除65万円
・税額控除制度の利用
・事業に関わる経費を収集
・医療法人化、MS法人の活用
なお、倒産防止共済を利用することはできますが、通常、急激に業績が低迷することはなく、法人での役員退職金のような大きな必要経費を計上できるわけでもないため、解約のタイミングが難しいと思います。
ドクターは50%以上の税率に達していることが多く、節税策の提案をよく求められます。しかし、裏技的な節税策はないため、まずは税理士の立場で、ドクターの日々の多大な頑張りにより、大きな利益があがっていることを評価してあげることが大事ではないでしょうか。